一番知らない世界に飛び込んでみた法学部出身の私が現場監督になるまで
大学では法学を学び、趣味は幼少期から続けるバレエ。一見、建設業とは縁遠い世界にいました。
就職活動の中で施工管理という職種を初めて知り、「今まで触れたことがない仕事にこそ飛び込んでみたい」と考え、この業界を選びました。最初は人材派遣サービス会社の社員として井出組の現場に配属。2年間働く中で、職場の雰囲気や人間関係に魅力を感じ、正社員として入社を決めました。
現在は、建物や看板の位置・高さを図面から割り出し、協力会社への施工指示、近隣対応や安全対策、材料の発注・管理など、多岐にわたる業務を担当しています。
法学部出身という経歴は、現場でも活きています。建設現場では法規や契約書類を読む機会があり、法律的な知識や文章理解力が役立っています。
常に意識しているのは準備の徹底。必要な道具や図面に不足がないか、現場の動きをイメージしながら整えています。また、過酷な環境で作業する職人さんたちへの感謝を忘れず、笑顔で接することも大切にしています。大学時代の接客アルバイトで培った「相手の状況を読む力」が、現場での円滑なコミュニケーションに繋がっています。
配属当初、現場の人の声が大きくて驚きましたが、それは怒っているのではなく「安全のために聞こえるよう話しているだけ」。今ではその文化にも慣れ、必要なタイミングで必要な声をかけられるようになりました。職人さんの顔色や声のトーンから体調や気分を察し、声かけやサポートができるようになったことも、自分の成長のひとつです。
やりがいを感じる瞬間は、図面上だけに存在していたものが完成し、発注者の方から「いいね!」と評価されたとき。
忘れられないのは、最初に担当した現場です。1年間同じ現場に通い続け、作業や流れが自然と体に染みつきました。暑さ対策や水分補給の声かけなど、現場全体を気にかけられる余裕が少しずつ身についてきたと感じます。
現場管理だけでなく、企業広報や採用活動にも積極的に関わっています。その一つがYouTube採用動画の企画・制作。
若手社員の教育や、就職活動中の学生さんにリアルな現場の姿を届けるために、撮影から編集、公開スケジュール管理まで自分たちで行っています。
昨年はインテリアコーディネーターの資格を取得。現在は1級建築施工管理技士の資格取得に向け、二次試験の勉強に励んでいます。
将来は、お客様に寄り添った提案ができ、現場を一人で任せられる現場監督を目指しています。
「私は法学部出身で、現場なんて全く知りませんでしたが、入ってみると活かせることがたくさんありました。」
接客で磨いた観察力も、法学で培った読解力も、すべて今の仕事に繋がっています。
違う分野から来た人だからこそ活きる視点があります。
興味があるなら、一歩踏み出す価値がある──それが井出組の現場です。
地元で育ち、地元で働くという選択
井出組を選んだ理由
早く一人前になりたい!